2011.06.28 : 平成23年第2回定例会(第5日目)

【20番(中島資浩議員)】 市民の会として、請願第1号 東日本大震災、原発事故に関する請願に趣旨採択の立場から討論を行います。
 その請願要旨の1では、農畜産物、魚介類など市内に流通しているすべての食品の放射線量と核種別測定の体制を抜本的に高め、実施を求めるものでありますが、現実的には市内に流通する加工品を含めたすべての食品の検査体制を抜本的に高め、行うことは極めて困難であると考えます。ご案内のとおり、事故発生直後よりすべての農畜産物及び水産物について、出荷段階において放射性物質量の測定を実施し、基準値を超えた場合には出荷停止措置とするなど、でき得る限りの対策は講じてきたものと認識しており、このことから請願要旨の願意はほぼ満たされていると考えます。
 また、その請願要旨の2では、保育所、保育園や学校給食に使う農畜産物や食品に対して放射線量と核種別測定を行うよう求めるものでありますが、子供たちの将来の健康への影響に配慮し、出荷段階で安全な農畜産物であるとされたものに対して、より不安解消の観点から本市独自でこれまで3回、調理場で使用頻度の高い食材を抽出し、放射性物質に関する測定を実施しており、今後も継続して行う予定であることから、これについても請願要旨の願意はほぼ満たされているものと考えます。
 しかし、東日本大震災の影響による福島第一原子力発電所での事故発生以来、国の内外を問わず、放射能汚染に対する不安が急激に高まっており、その趣旨は理解できます。
 以上の理由から、請願第1号については趣旨採択とし、討論といたします。


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