2011.12.15 : 平成23年第4回定例会(第5日目)

【20番(中島資浩議員)】 私は、市民の会として、請願第4号 第5期介護保険事業計画策定に関する請願について、趣旨採択の立場から討論を行います。
 請願項目の1は、本年6月の介護保険法の改正により制度化された介護予防・日常生活支援総合事業について、検討段階にある中で既存の要支援利用者へのサービス給付を切り下げることのないよう、引き続き予防給付事業の実施と多様な生活支援を市の施策として充実してほしいというものであります。しかし、新たなサービスとして制度化された介護予防・日常生活支援総合事業は、要支援と非該当を行き来するような高齢者、ひきこもりなど介護保険利用に結びつかない高齢者等を対象に介護予防サービスと配食や見守りなどの生活支援サービスを切れ目なく円滑に提供しようとするものであり、その請願項目1の願意はほぼ満たされるものと考えます。
 次に、請願項目の2は、第5期介護保険事業計画は策定段階から市民に公開し、日常生活圏域ごとの公開討論会などを開催し、多くの要望や意見を取り入れてほしいというものであります。まず、この計画策定に当たっては学識経験者、医療関係者、民生委員、介護保険施設や在宅サービス事業者などのほか、公募の委員を加えた社会福祉審議会高齢者福祉部門分科会で審議しており、しかもこの会議は公開としております。また、日常生活圏域ごとの公開討論会などの開催は、今年度中に策定しなければならないという時間的制約を考えますと大変難しいものと考えております。しかし、高齢者の生活実態やニーズ把握のため、高齢者福祉、介護保険に関するアンケート調査や居宅介護支援事業所に対しても事業者アンケートを実施し、さらには今後パブリックコメントを予定するなど計画の素案について広く市民の意見を聞くとのことでありますので、その請願項目の2の願意はほぼ満たされるものと考えます。
 以上の理由から、請願第4号については趣旨採択といたします。

【20番(中島資浩議員)】 私は市民の会として、議会議案第2号 前橋市議会議員定数条例の改正について、反対の立場から討論を行います。
 現行条例上の定数は40でありますが、平成21年5月の勢多郡富士見村との合併の際の特例により、現在の定数は43となっております。次期前橋市議会議員の定数問題については、本年8月より各派代表者会議の場で本格的な議論、検討が行われてまいりました。こういった背景のもと、平成16年12月に大胡町、粕川村、宮城村と合併して既に7年、この間いろいろな経過はありましたが、私といたしましてはこの機会に合併前の議員定数であり、また2年前に当時の自治会連合会長より提案されました36という削減案も一案ではないかと考えておりました。
 各派代表者会議での検討経過では、各会派の意見は若干異なったものの、議長の意見集約により11月29日の各派代表者会議におきまして大方の会派が主張されました38となりました。しかし、その前日である11月28日に現自治会連合会長より議長あてに提出されました政務調査費問題の早期解決及び議員定数削減を求める申し入れでは、前橋市議会議員定数条例の定数を34人に改正することとしております。34万前橋市民の代表とも言うべき現自治会連合会からの申し入れである以上、これを重く受けとめ、できれば自治会連合会役員諸氏と各派代表者会議メンバーとの意見交換の場を設けるなど、もう少し時間をかけ、お互いに一致点を見出す丁寧な調整努力があってもよかったのではないかと考えております。
 以上の理由から、議会議案第2号については反対といたします。

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