2012.03.22 : 平成24年3月臨時会(第3日目)


【20番(中島資浩議員)】 まず初めに、放射線対策についてお尋ねいたします。
 福島第一原発の事故によって、本市においても市民の放射線に対する関心と不安を呼び起こす結果となりました。そこで、市民の不安解消のため昨年6月に測定機器を導入し、学校、保育所、保育園、幼稚園、公園や運動場等の空間放射線量の測定を行い、測定結果をホームページや広報等で公表しております。導入後、直ちに毎月1回の定期的な測定を開始し、最大304カ所の測定を行い、これまで8回の測定を重ねてまいりましたが、一般地点での数値は低レベルで安定しており、日常生活に問題ないとしております。さらに、11月には支所、市民センターすべてと市立の全学校に測定器を導入するなど、きめ細かな対応を図っております。また、本年1月からは自治会への貸し出しも開始いたしましたが、一般市民にも貸し出してほしいという声が寄せられております。群馬県内12市では、沼田市と渋川市で既に一般市民にも貸し出しを行い、高崎市と富岡市については間もなく新年度より貸し出しを予定、さらには伊勢崎市やみどり市でも検討中とのことであります。そこで、本市でも一般市民への貸し出しを開始してはと考えますが、いかがでしょうか。

【市民部長(中島克人)】 個人への測定器の貸し出しについてのご質問でございますが、市民生活における放射線量をきめ細かく測定することを目的に、支所や市民サービスセンターに配置をしております。この間、公共性の高い場所や自治会への貸し出しを行って測定器の活用を図ってまいりました。しかし、放射能に関する不安から個人への貸し出し要望が強いことから、本年5月をめどに測定器の個人貸し出しができるよう現在準備を進めているところでございます。

【20番(中島資浩議員)】 ありがとうございます。5月に向けて準備を進めていらっしゃるということで、大変ありがたく思っております。ぜひ速やかに市民への貸し出しが開始できますようによろしくお願いいたします。
 次に、美術館についてでありますけれども、この問題につきましては昨日の代表質問、そして本日の総括質問と多くの議員が取り上げておりますので、私からは要望のみということでさせていただきたいと思います。収蔵された作品の多くは、血税をもって購入した市民共有の財産であります。また、収蔵品の中にはご遺族の方々等の寄附による作品も多数あるようであります。私は、これまで毎年開催される市の収蔵品展にたびたび足を運んでまいりました。そのたびごとに、これらを収蔵しているだけではもったいないと強く感じたところであります。しかも、郷土ゆかりの作家による貴重な作品も多く、しっかりとしたところで管理すると同時に、常設展示できる場所が必要であるとの観点から、たびたび美術館の設置を要望してまいりました。市長は、所信表明で市政運営についての政策目標の冒頭、文化豊かなまちを掲げており、大変心強い限りであります。市長のご英断を期待しております。よろしくお願いいたします。
 次に、支所機能の拡充についてお尋ねをいたします。支所機能の拡充につきましては、大胡、粕川、宮城、富士見の各支所長にできる限り部長級職員を配置し、地域の問題解決、調整機能を高めるとのことであり、これは大いに賛同できるところでございます。そこで、この取り組みを合併地区の支所に限らず、すべての市民サービスセンターに波及させ、各地区に権限と財源を持たせる、いわゆる都市内分権を進めることがより市長が掲げる地域の課題を地域で解決できる仕組みを整える、こういったことにつながると考えますが、市長のお考えをお聞かせください。

【総務部長(眞塩浩一)】 私からお答えをさせていただきます。市民サービスセンターの機能向上、権限強化というふうに考えさせていただきますと、平成23年度から3つの市民サービスセンターに3人、本庁管内に5人の地域担当専門員を配置いたしまして、地域づくりの推進であるとか、地域の課題の把握、解決のための支援を行うといった役割を担っているところであります。この地域担当専門員につきましては、段階的に他の市民サービスセンターにも配置していきたいというふうに考えております。また、市民サービスの向上という観点では、市民サービスセンターにおける窓口の取り扱い業務を拡充しまして、昨年10月から印鑑登録事務の取り扱いを開始したところでありますが、今後は転入、転出等の住民移動届け出事務を取り扱うことができますよう関係部署と検討を進めているところでございます。議員さんご指摘の都市内分権、集中から分散というその考え方に沿いまして、言ってみれば市民サービスセンターの所長というのは市長の代理であります。地区の代理でありますから、そういった観点に立って、またさらに地域担当専門員の配置、そういったこととあわせ、地域課題の把握とその解決に向けた取り組み、さらに市民サービスの向上など地域の力を高めるための支援を検討してまいりたいというふうに考えております。

【20番(中島資浩議員)】 ぜひ前向きなご検討をお願いをしておきます。
 最後に、瓦れきの受け入れについてでありますけれども、こちらにつきましても先ほど中里議員から同じような趣旨でのご質問がございましたので、私からこちらも要望のみということでさせていただきたいと思います。過日陸前高田市を訪れる機会がございました。途中津波の大きな被害を受けました石巻市や南三陸町、さらには気仙沼市等、三陸海岸沿いの町を訪ねたわけでありますけども、どこもほぼ更地にはなっておりましたけれども、至るところに瓦れきの山が目立っておりました。また、ところどころ世界の皆さん、全国の皆さんありがとう、こういった世界各国や全国各地から寄せられました支援に感謝する横断幕も見受けられました。そういった光景を目の当たりにいたしまして、改めて被災地の一日も早い復興のためにもあの瓦れきの山を見て見ぬふりはできないというふうに強く感じたわけでございます。ぜひ瓦れきの受け入れに向けまして、市民の皆さんへの正しい情報の周知と合意の形成に前向きに取り組んでいただきますようにお願いをいたしまして、私のすべての質問を終わります。ありがとうございました。

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