2002.12.13 : 平成14年全員協議会

【2番(中島資浩議員)】 第1質問をさせていただきます。

 新市建設計画についてお尋ねいたします。合併まちづくり事業計画案によりますと、まちづくりの方向の一つとして環境と共生した都市の形成がうたわれております。これは、新市建設計画作成に当たっては地域の特色を生かしたまちづくりを考えるという原則に照らし描く将来の都市像として、私も全く同感であります。合併後のまちづくりを考えますと、中心市街地の活性化、あるいは今後予想される厳しい財政状況下における社会資本の整備の費用対効果の観点から無秩序な郊外化を避け、コンパクトシティーづくり、つまり都市部と農山村部のすみ分けが大変重要であると認識しておりますが、これをどのようにお考えかお伺いいたしまして、第1質問を終わります。

【都市計画部長(細野茂夫)】 まちづくりの考え方でございますけれども、国土利用計画法、それからそれを受けました群馬県の土地利用計画、その中で土地の利用の区分を都市地域、農村地域、森林地域というように分けてあるんですが、その土地の利用のところからその言葉は使わせていただきまして、都市的な土地利用、それから農業的、または森林的土地利用などの調和を目指すことが基本だと、このように考えております。都市地域は基盤の整備を、農村だとか森林地域の方は保全を重点にするというふうにしまして、都市と農村との調和したまちづくりを進めることだというふうに考えております。

【2番(中島資浩議員)】 ありがとうございました。第2質問をさせていただきます。

 土地利用について何点かお尋ねいたします。合併後の土地利用の取り扱いについては、いわゆる経過措置として10年間は現行制度のままとするとのことであります。しかし、これによりこの10年間に駆け込み的な開発が進み、結果的に無秩序な土地利用につながってしまうのではないかといささか危惧しておりますけれども、お考えをお伺いいたします。

 また、市街化調整区域について土地利用上の規制緩和の検討を行うとのことであります。その基本方針の中で同時に述べられている自然環境や農地の保全と市街化調整区域における開発要件の緩和、この二つの整合性を図るのが大変難しいのではないかと考えますが、この点についてもお考えをお伺いいたしまして、第2質問を終わります。

【都市計画部長(細野茂夫)】 土地利用規制の急激な変化を避けるために10年間は現行制度のままとしておりますが、現在におきましては今までの都市が拡大をしていくだろうという、あるいはしていたという時代から、安定、成熟をしている時代を迎えていると。今後も少子高齢化が進んで、さらにはバブル期と違って今日のような経済状況下においては駆け込み的な開発、そのような心配は少ないかなと、このように考えております。

 それから、農地の保全と市街化調整区域における開発要件の緩和の整合でございますが、市街化調整区域においてはまず自然環境や農地などの保全と考えております。その中で農業との調整のもとに一定の要件を満たしたものについて規制の緩和を検討しているものでございまして、調和を目指していくというふうな考えでございます。

【2番(中島資浩議員)】 ありがとうございました。第3質問にかえ、要望をさせていただきます。

 私は、合併によって3町村の豊かな自然、つまり野や山が失われてしまうのが大変心配です。新市建設計画の具体的な中身につきましては今後検討されることと思いますが、その検討が具体的になればなるほど場合によっては3町村となかなか意見が折り合わない部分も出てくることも予想されます。しかし、そこは環境と共生した都市の形成という大原則に立ち返りまして、本市としても主張すべきことは主張し、合併後の新市において貴重な野や山が新市の財産としてきちんと守られていきますことを念願いたしまして、すべての質問を終わります。ありがとうございました。

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