2003.12.10 : 平成15年第4回定例会

【2番(中島資浩議員)】 総括質問をさせていただきます。

 まず初めに、市民主体のまちづくりについてお尋ねいたします。地方の時代と言われ、一方では財政事情が極めて厳しい時代的背景にあって、市民ニーズがますます多様化する中、市政に対する市民の声、要望を的確に把握する、いわゆる広聴機能の充実強化が行政運営上のキーワードであると思われます。本市では市民本位のまちづくりを掲げる中で、その取り組みを行っていると認識しております。しかし、マイバスの導入や男女共同参画条例の策定については、市民との協働が大変うまくいった事例でありますが、一方では過日の公民館等使用料の減免見直し問題のように、市民の声がうまく反映されない事例があるなど、同じ自治体内で取り組む事業において、成果上にばらつきがあるように感じられます。そこで、行政手法を総括し、これをどのように評価し、市民サイドから見てばらつきがなく、かつ説得力のある行政を執行していく上で、今後どのような取り組みを行っていくかお伺いいたします。

 次に、市街化調整区域の規制緩和についてお尋ねいたします。本定例会に市街化調整区域の規制緩和に関する条例の制定について上程されておりますが、本件については市民のコンセンサスを得て、一定のコンセプトのもとに推進している既存の諸事業との間に、何よりも整合性が保たれなければならないと考えております。総論として、これからのまちづくりをとらえると、今後予想される厳しい財政状況下において、より効率よく都市基盤整備を行うことが求められ、そのためにもできるだけコンパクトなまちづくりを目指す必要があります。すなわち市街化区域における都市機能の集積と市街化調整区域における自然環境保全の明確化であります。また、中心市街地の再活性化に取り組む中で、それとの整合性も問われます。そこで、第1にコンパクトなまちづくりに対する基本的考え方について、第2に市街化区域の都市機能の充実と中心市街地の再活性化を推進している中で、果たして整合性に問題はないか、以上2点についてお伺いいたします。

 次に、水と緑と詩を生かしたまちづくりについてお尋ねいたします。本市のキャッチフレーズとして、水と緑と詩のまちが市民の間に定着しておりますが、このキャッチフレーズは本市の特徴を端的にあらわした、大変的を射たものと思われます。市内の中心部を利根川、広瀬川が流れ、ケヤキ並木が続き、近代詩人を代表する萩原朔太郎が生まれ育った地として、市民もそれなりに評価しているものと思います。しかし、このさわやかなキャッチフレーズのコンセプトがまちづくりの中で忠実に具現化されているかについては、いささか疑問を感じずにはいられません。そこで、このキャッチフレーズはいつごろどのような経緯で生まれたものなのか、またこのキャッチフレーズをどのようにとらえているか、さらにはこれを今後どのように具現化していくお考えか、ご所見をお伺いいたします。

 最後に、夜間における防犯対策についてお尋ねいたします。去る12月2日午後6時過ぎ、本市で帰宅途中の中学1年の女子生徒が背後から突然襲われ、けがをするといった事件が発生し、以後これまでに同様の事件が3件起こっております。また、2件目、3件目の被害者が同一の方であったとのことから、事件がより複雑化しており、本市にとって大変深刻な、大きな事件となってしまいました。そこで、今回の中学生に対する一連の事件をどのように受けとめているか、ご所見をお伺いいたしまして、第1質問を終わります。

【総務部長(齋藤亨光)】 マイバスの導入や公民館等使用料の減免見直しに係る行政手法の評価についてでありますけれども、使用料は本来的にサービスの原価をもとに受益者負担の原則に立って定めるものであり、マイバス導入のように市民の皆さんと協働作業で検討するといったものではないというふうに考えております。今後は公民館等使用料の減免見直しの問題も踏まえ、市民生活に関係の深い事業を進めるに当たっては十分説明を行うなど、市民の理解を得ながら進めていきたいと考えております。

【都市計画部長(高畑時彦)】 市街化調整区域の規制緩和についてでありますが、少子高齢化社会という人口減少を迎える時代にあって、コンパクトなまちづくりも検討の一つと考えてはおります。本市では、総合計画で人と自然が共生する環境・文化都市を将来都市像に掲げ、また都市計画マスタープランは市街地と農村の調和した潤いのある都市空間の形成を都市づくりの基本目標としております。まちづくりは、地域ごとにその特性を生かしながら進めていくことが重要であり、中心市街地においては活性化に向け取り組んでおります。また、市街化調整区域では、農林業との健全な調和を図りながら進めております。こうしたことから、市街化区域と調整区域のすみ分けの中で、整合性のとれたまちづくりが進むものと考えております。

【市長公室長(宮地英征)】 水と緑と詩のまちについてですが、水と緑と詩のまちのフレーズ自体は、市内のデパートで行われた物産展の折に、何かキャッチフレーズが欲しいと当時の関係者が作成し、使用したのが始まりと言われております。その後正式なキャッチフレーズとして制定した経緯はありませんが、本市の特徴を端的にあらわす言葉として都市のイメージが描きやすいことから、一般に広く使われております。このことはご質問の中にもありましたが、市民の多くが利根川や広瀬川を代表とする清らかな水、市の木であるケヤキやイチョウを初めとする緑豊かな町並み、さらには萩原朔太郎に代表される文化的なイメージを前橋市の今の姿、特色として共通認識していることのあらわれではないかととらえております。したがいまして、市民の皆さんが共有するこうした本市のイメージを常に意識し、施策の中に溶け込ませながら新たな魅力の創造にも努め、今後さらに個性や特色のあるまちづくりを進めてまいりたいと考えております。

【指導部長(石川克博)】 中学生の登下校中の事件についてですが、一歩間違えれば児童生徒の生命にかかる事件として深刻に受けとめております。さきの議員さんのご質問にお答えしましたように、市並びに市教育委員会が地域の方々と一体となった対応を行うことによって、児童生徒の安全確保に向けた取り組みを進めてまいります。

【2番(中島資浩議員)】 ありがとうございました。第2質問をさせていただきます。

 初めに、市民主体のまちづくりについて、さらにお尋ねいたします。

 先ほどのご答弁によりますと、公民館等使用料の減免見直しは、マイバスの導入時のように、市民の皆さんと協働作業で検討するといったものではないというようなことでありますが、私はそうは思っておりません。見解の違いと言ってしまえばそれまでですけれども、そのようなことでは、またいつか第2の公民館等使用料問題を起こしかねないのではないかと危惧をするところであります。いずれにいたしましても、効率よく、いかに市民の声を聞き、それをよりタイムリーに施策に反映させ、きめ細かな行政執行につなげていくことができるかどうか、これが大変重要であります。そこで、これに対するご見解とこれまでの取り組み、さらには今後の考え方についてお伺いをいたします。

 また、行政執行上の成果のばらつきをなくし、今最も重要視される市民参加型行政を推進していく上には、政策形成過程を明確にしたルールづくりがぜひ必要ではないかと考えます。現在全国各地で住民に直接政策判断を問う住民投票条例を含む自治体の憲法とも言われる住民自治基本条例やまちづくり条例、あるいは市民参加条例等を制定しているところもあります。そこで、本市でも市民参加による市民主体のまちづくりを積極的に推進していくスタンスを明確に示すためにも、条例の制定を目指すべきと考えますが、ご所見をお伺いいたします。

 さらに、長年の懸案である中心市街地8番街地区における整備と絡め、昨日の代表者会議において中間報告のありました子ども科学館構想の検討においては、具体的にどのような過程を経るお考えか、特に市民参加という観点に立ってご所見をお伺いいたします。

 次に、市街化調整区域の規制緩和について、さらにお尋ねいたします。各論として、行政の効率性、すなわち、より経済的な形で、より高い行政効果を期する観点からも、今回の条例案を次に申し上げる観点で十分チェックし、制定に当たっては慎重な姿勢で臨むべきと考えます。一つ目は、市街化区域において、道路や公園整備など十分なインフラ整備がなされているか。二つ目は、規制緩和によりスプロール化が進み、優良農地が乱開発されるなど、農業振興上の問題が新たに発生することはないか。とりわけ大消費地東京へ100キロ圏域の立地特性を生かした生鮮野菜等の生産農家への阻害要因にならないか。三つ目は、自然環境の保全上に問題はないか。四つ目は、規制緩和の条件面で既存道路の存在などの一定条件で縛り、予算的対応も極力押さえるよう配慮したとのことであるが、規制緩和によりインフラ整備を含めた新たな行政需要が生じることは避けられないと考えられるが、その点どうか。また、それは本市の財政事情で十分な対応が可能であるか。五つ目は、規制緩和により現在でも市街化区域の土地の売買が停滞している中で、需要と供給のバランスがさらに崩れ、市街化区域内の土地の売買がさらに停滞することにより、市街化区域の市街化が阻害され、さらには市街化区域内の土地の価値が下がるという悪循環に陥る心配があるが、その点どうか。以上、5点について、それぞれどのようにご認識されているか、またそれぞれの問題点との整合性は保たれているか、さらにはこれらの問題をどう解決していくかについてご所見をお伺いいたします。

 次に、水と緑と詩を生かしたまちづくりについて、さらにお尋ねいたします。水のまちである以上、市内のどこを流れる川や水路もよどみなく常に水が流れ、魚が泳ぎ、潤いを与えるものに改善したいものであります。差し当たり、市街地周辺の水路などは真っ先に手がける必要があるのではないかと考えます。そこで、市民との協働により、水路の復活を模索することができないか、ご所見をお伺いいたします。また、特に町中にはまだまだ緑が少ないように感じられます。できるだけ緑をふやすと同時に、今ある緑を保全していくことも重要です。県道石倉線や国道50号線は近ごろ整備され、きれいになったものの、緑の植栽が余り見られません。そこで、緑のまちをアピールする以上、せめて幹線道路は早急に緑化したいと考えますが、ご所見をお伺いいたします。

 一方、県庁裏を通る都市計画道路前橋公園通り線の拡幅をするとともに、それに伴う橋梁の新設によって、グリーンドーム付近のケヤキ並木や県庁裏の前橋城址跡をしのばせる大木が伐採される予定とのことであり、本事業は本市のキャッチフレーズにそぐわないものと考えますが、ご所見をお伺いいたします。

 また、前橋公園通り線の事業費は総額約30億円にも上るということでありますが、この必要性と費用対効果についてお伺いいたします。

 さらに、朔太郎の生家跡地にマンションが建設されてしまうとされておりますが、これは大変残念なことであります。まさに詩のまちのコンセプトが泣いてしまいます。そこで、せめて生家跡前の通りを現在の裁判所通りから朔太郎通りに変更してはと考えますが、ご所見をお伺いいたします。

 最後に、夜間における防犯対策について、さらにお尋ねいたします。女性や子供をねらった犯罪が多様化し、凶悪化する傾向にある中で、特に夜間における犯罪を未然に防ぐ手だてとして、暗い道を明るくすることは大変重要であると考えます。事実お子さんを抱えるご父兄を中心に、道が暗くて怖い、何とかしてほしいといった切実なご意見が多く寄せられております。そこで、喫緊の課題として、これまでの防犯対策の考え方を超え、これに積極的に取り組むことが今求められていると考えますが、ご所見をお伺いいたしまして、第2質問を終わります。

【総務部長(齋藤亨光)】 市民主体のまちづくりについてでありますが、判断の基礎となる個々の事実やデータを市民が知ることなしに、その是非について意見を述べるということは難しいことであり、情報提供が市政運営への市民参加の前提条件と考えております。平成10年度に施行となった情報公開条例においても、請求されて情報を公開するということではなく、積極的に情報を提供し、市民参加を促すことを目的としております。これまでの取り組みとしては、広報や出前講座、ホームページの各課更新部分の拡大による情報提供のスピードアップ、審議会の委員の公募や会議録のホームページ掲載等で積極的な情報提供に努めてまいりました。また、マイバスの導入などでのワークショップ、男女共同参画推進の条例案や総合情報化推進の計画案についてもパブリックコメントを実施し、計画段階から市民の参加、意見を踏まえて内容を検討し、市民参加のまちづくりに努めてまいりました。今後においても、これまでの取り組みをより一層推進をしてまいりたいと考えております。

 次に、住民参加条例についてでありますが、ここ一、二年の間に住民参加等を盛り込んだ自治基本条例的なものを制定している自治体が出てきました。それらの自治体の取り組みに関しては、職員を関連する講習等に派遣し、またインターネット等により情報収集は行っておりますが、条例が先にありきでは、なかなか効果が出ない面があるということであります。つまり住民自治への市民の思いがベースとなるべきであり、行政主導では形骸化してしまうということであります。そういったことから、市民参加の個々の取り組みを充実させ、緩やかではありますが、市民意識も変わってきているのではないかと考えておりますので、その中で市民から条例という意見が深まった際に、結果として条例化というものもあるのではないかと考えております。いずれにいたしましても、市民参加の一つ一つの取り組みを充実させるとともに、関係課とともに先進都市の取り組みなどを踏まえ、研究をしていきたいと考えております。

【市長公室長(宮地英征)】 子ども科学館についてですが、子ども科学館の検討に当たっては、子供たちの育成や関連施設との連携など今後のまちづくりの中心となりますので、基本構想案を中間公表することなどにより、多くの市民の方々の意見を聞きながら計画づくりを進めたいと考えております。

 また、完成後の運営やプログラムの企画にも多くの方々が参画できるなど、市民参加方式により進めていく予定であります。

【都市計画部長(高畑時彦)】 市街化調整区域の規制緩和についてでありますが、順次お答えいたします。

 まず、市街化区域のインフラ整備がされているのかでありますが、本市では土地区画整理事業をまちづくりの中心に、道路、公園、下水道など都市基盤整備を推進しており、市街化区域内の整備率は施行中を含め、約54%と全国的にもトップレベルの整備率となっております。

 次に、優良農地のスプロール化、生産農家への阻害要因でありますが、本市の市街化調整区域は一部地域を除き、農振法の農用地に指定されております。農業的土地利用が優先されております。このため条例が施行されても、集団的農用地は対象とならず、農地の保全や営農環境に支障がないと考えております。

 次に、自然環境の保全についてでありますが、地域特性に応じた地域づくりの実現に向け、自然や地域環境の維持、保全についても十分検討してまいりました。このため自然や地域環境の維持、保全する必要のある区域は対象地から除外しております。

 次に、インフラ整備の新たな需要についてでありますが、市街化調整区域の基本的性格を維持した上で、既存集落を中心とし、一定の要件の区域を対象としていることから、新たな行政需要は生じないと考えております。

 最後に、市街化区域の土地価格についてでありますが、市街化区域は都市機能など利便性が高く、また多目的な土地利用が可能であります。この規制緩和は、みずから居住する住宅建設に限られておりますので、直接土地価格の変動にはつながらないと考えております。

【建設部長(高橋利三郎)】 水路の復活についてでありますが、市街地周辺の水路などに水を流し、せせらぎを聞きながら生き物との触れ合いを求め、潤いのあるまちづくりを目指すということは大変意義のあることと思います。現在前橋市においても、水の流れをテーマに整備されている公園や緑地、そして河川なども幾つか事例がございます。しかしながら、ご指摘のような、常に水が流れ、魚が泳いでいるような水路を復活させることにつきましては、周辺の景観との調和、水路の形態、歩行者の安全、さらに水を含めた水路の管理の問題等、課題がありますので、難しさがあるものと考えております。

 次に、道路の緑化についてでございますが、本市では緑豊かなまちづくりを進める上で、道路の緑化も重要な施策の一つに位置づけておりまして、高木の植栽位置や樹種などにつきましては、沿線住民の皆さんと意見交換をしながら取り組んできております。市道全体では、約1万1,000本の高木が移植されており、低木類のグリーンベルトも総延長で67.3キロメートルに達しておりまして、道路緑化の進捗率は近隣の自治体に比べましても相当に高くなっております。

 ご指摘の県道石倉線、国道50号線につきましては、群馬県前橋土木事務所及び国土交通省高崎河川国道事務所が沿線住民の皆さんと協議の上、施工されているとのことでありますので、その経過を尊重しなければなりませんが、前橋市域の緑環境に関することでもありますので、今後の県道、国道の整備に関しましては、それぞれの道路管理者へ緑化の推進を要望してまいりたいと考えております。

【都市計画部長(高畑時彦)】 次に、道路拡幅計画に伴う樹木の対応でございますが、前橋公園通り線の道路計画の決定に際し、柳原放水路側への拡幅は難しく、西側への拡幅計画となりました。事業に当たっては、できるだけ保存するよう努力するとともに、前橋公園周辺の景観にも配慮していきたいと考えております。

 次に、この道路の必要性でありますが、本道路は慢性的な交通渋滞を招いております。このため歩行者や自転車の安全性を確保し、交通の利便と円滑化を図るものであります。

 また、費用対効果でございますが、費用便益比BバイCということで、投資の是非が判断されます。本路線は、その費用便益比が事業採択基準を大幅に上回っておりますので、整備効果は大きいものと考えております。

【建設部長(高橋利三郎)】 裁判所前通りから朔太郎通りへの名称変更についてでありますが、裁判所前通りの名称は、市民から親しまれて使われております愛称でありまして、道路台帳上の路線名は市道01―018号線と番号であらわしております。道路の愛称につきましては、立川町通りや竪町通りなどの町名から発生したもの、県庁前通りや裁判所前通りなどの施設名から発生したもの、あるいは東部バイパスや産業道路など道の機能から発生した名称などさまざまな形態から現在市民の皆様に親しまれ、定着しております。

 ご指摘の道路につきましては、既に裁判所前通りの愛称で多くの市民の方々に親しまれ、定着しておりますので、今後部分的に朔太郎通りの愛称で呼ばれることも考えられないわけではありませんが、いずれにいたしましても、道路の愛称は市民の皆さんに愛着を持って親しまれ、徐々に定着してくるものと考えております。

【市民部長(飯塚朝一)】 防犯対策、防犯灯の設置についてのご質問かと思いますが、市としては現在犯罪を防ぐために防犯灯は有効な手段の一つであると考え、防犯灯を設置する自治会に対して補助を行っております。

 さらに、地域の方々による自主的な防犯活動等も大変重要であり、今後も自治会など関係団体と連携しながら、効果的な支援を行っていきたいと考えております。

【2番(中島資浩議員)】 ありがとうございました。最後に、何点か要望をさせていただきます。

 まず初めに、市民主体のまちづくりについてでありますが、とにかく市民参加のコンセプトが形骸化しないようにご配慮をお願いしたいと思います。市民の声を聞く姿勢が形だけのものであれば、それはすぐに市民に伝わってしまいます。当然それはよい結果には結びつきません。政策形成過程における市民参加のばらつきをなくすためにも、ルールづくり、つまり住民自治基本条例等の制定は大変有効であると考えます。ぜひ今後さらに研究を深めていただければと思います。

 また、中心市街地8番街地区、さらには子ども科学館構想の検討に当たっては、関係者を初めとする市民参加のもと、中心市街地8番街地区に子ども科学館ありきではなく、8番街に何があったら中心市街地の再活性化に最も有効であるか、あるいは本市におけるこれからの人づくり、すなわち子供たちへの教育では、どんな点に力を入れていくのかという点から大いに議論をしていただきますように要望させていただきます。

 次に、水と緑と詩を生かしたまちづくりについてでありますが、正直申しまして、まだまだこれら前橋の個性、魅力を生かし切れていないように感じます。これからは地方自治体ごとの個性が求められる時代でありますので、ぜひ水と緑と詩を大事にした魅力ある前橋を築いていただきますよう切に要望させていただきます。

 最後に、夜間における防犯対策についてでありますが、本市において大変不幸な事件が起こってしまいました。起こってしまった今、やはり市民の皆様の不安を解消することが最も重要です。そのためにも、これまでの対応からさらに踏み込んだ積極的な対応が求められます。夜間においては、やはりどうしても暗いところが犯罪の温床となります。市内の暗い場所の解消を目指し、最低限防犯灯の設置をすべく、緊急対策として集中的に対応していただきますよう要望させていただきまして、すべての質問を終わります。ありがとうございました。

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