2005年5月環境共生社会特別委員会「質問」より

【1】全国都市緑化ぐんまフェアについて

 全国都市緑化フェアは、“緑の国体”と言われているほど大規模な事業であると考える。現在の取り組み状況はどうか。

 <都市計画課次長> 取組状況については、平成16年度までに県民懇談会を設置し、会場・開催時期・コンセプト等を検討してきた。平成17年度は、都市緑化フェア懇談会を設置し、7月頃までに基本構想を作成すると聞いている。

 今後のスケジュールはどうか。

 <都市計画課次長> 開催時期は平成20年の春か秋であり、春が有力と聞いている。都市緑化ぐんまフェア懇談会で作成する基本構想により、開催時期・会場・規模等が明らかになると思われる。

 

【2】都市緑化の推進について

 本県は県土の2/3が森林だが、都市内の緑は少ないように感じられる。都市緑化の取り組みの1つである街路樹整備の推進について県の考え方はどうか。

 <都市計画課次長> 街路樹は都市緑化手法の1つとして重要であると考えている。都市施設課で平成15年度に「群馬の並木100選」を選定し、県のホームページ上でも公開するなど、積極的に街路樹の整備をしており、今後も整備を推進していきたい。
 また、樹種等の選定は、地元の方々を交えた協議会等を設置して決定して行きたい。

 落葉樹の落ち葉対策等、住民の理解を得るには難しい面があるが、今後も街路樹の整備を促進して頂きたい。また、県道石倉前橋線は一本も街路樹が無く寂しい。元の前橋工業高校の前の通りは、歩道の中に桜の並木があり、通行には少々不便かもしれないが、すばらしい景観であり、こういった自然を生かした道づくりの観点を大切にして欲しい。
 そこで、自然を生かした道づくりや街づくりなどについて、環境共生を推進する立場としての所見を理事に伺いたい。

 <環境・森林担当理事> 個人的な考えだが、ヒートアイランド現象などによる都市部の温度を下げるためには緑化など自然の力を活用することは効果的だと思う。今あるもののいいところ、悪いところを検討しながら、工夫してして行くことが大切だと思う。
 今後、横断的な検討を行い、各局の得意分野を生かして連携しながら環境との共生を図っていきたい。

【要 望】 非常に多岐にわたる連携が必要になると思うが、是非お願いしたい。

 

【3】都市公園について

 県が管理している都市公園の開設時期はいつ頃か。また、老朽化が目立っているようであるが、再整備の考え方はどうか。

 <都市計画課次長> 公園の開設日は、敷島公園は大正11年、群馬の森は昭和49年、つつじヶ丘公園は昭和32年、金山総合公園は平成3年、観音山ファミリーパークは平成15年である。
 大々的な再整備というのは考えていない。個々の補修については毎年補修の予算をとり緊急的なものについては整備している。ただ、財政的な問題もあり大々的な整備はできないので、敷島公園などは老朽化が目立ってきていると思う。

 敷島公園は老朽化が目立っており、対策を講じていただければと思う。また、敷島公園は土日を中心に来園者が増えてきているようである。駐車場不足の問題はないか。また駐車場の容量はどのくらいか。

 <都市計画課次長>敷島公園の駐車場は、通常の利用であれば十分な量が確保されていると考えているが、イベント時には周辺が混雑することも予想される。特に、ザスパ草津の試合が開催される時には、駐車場不足、周辺の混雑が予想されるため、臨時駐車場を用意し、シャトルバスを運行するなどの対策を行っている。会場周辺の違法駐車対策についても、県警と連携を取りながら対処している。敷島公園の駐車場は約500台、その他に前橋市の駐車場として河川敷駐車場が450台あり、バラ園・松林の駐車場を合わせると千数百台の駐車スペ−スがある。

【要 望】 敷島公園は、都市観光の面からも重要な位置づけにあると思う。折角外部から人を呼び込んでも、整備されていないとがっかりして帰るということになりかねないので、是非、検討して頂きたい。

 

【4】道普請型ぐんまクリーン大作戦について

 本事業に対する交付金が削減されている中で、取り組みの経緯と概要、また今後の考え方について伺いたい。

 <河川課長> 平成11年度から実施しており、今年で7年目である。補助額の経過は、平成11・12年度が1団体10〜30万円、平成13年度5〜15万円、平成14年度5万円、平成15年度3〜5万円、平成16年度3万円で、平成17年度の予定は保険料の実費等として2万円を予定している。予算額は、平成11年度3,400団体で約6億円であったものが、平成16年度は約6,000団体約1億9,000万円となっている。参加団体については年々増えており、地元意識の向上という点で一定の成果が得られたと考えている。

【要 望】 本事業については、仕事を民間に委託した場合の経費を考えると、多少の予算で県民に協力頂く方が、場合によってはいいと思われるので、バランスを取りながら、是非、この事業を推進して頂きたい。

 

【5】河川沿いの整備事業について

 利根川沿いのサイクリングロード整備等取り組まれているが、河川全般の河川沿い整備はどのようなものが行われているのか。

 <河川課長> サイクリングロードについては、利根川・井野川・高田川などで整備され、多くの方に利用して頂いている。また、高水敷の利用として運動公園・憩いの広場・野球練習場などが整備されている。

 「桜づつみモデル事業」とはどのようなものか。また、どのような条件で実施可能なのか。

 <河川課長> 「桜づつみモデル事業」は、台風などの影響を受けないような堤防の規定断面外に盛土を行い、そこに桜を植え、地域の方に憩いの場を提供しようという事業であり、必要な用地については、市町村に寄付して頂くことにより、事業の実施は可能である。

 川沿い整備についてもいろいろな取り組みをしているようである。予算の関係もあると思うが、川沿いに住んでいる方から、遊歩道の整備について要望が出ている。川沿いの遊歩道整備はどのように行うのか。

 <河川課長>  生活道路等で利用されている場合については、市町村道として認定し、市町村の方に河川占用等河川法の手続きを取り、整備・管理を行って頂いている。これからも必要があれば行っていきたい。

【要 望】 川沿いに住んでいてその恩恵に預かれないケースもあるようなので、子どもたちが気軽に川に接することができたり、近所の住民が川沿いを散歩して憩うなど、群馬の川はそうあって欲しいと思う。是非、そういった取り組みをして頂きたい。


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