2005年12月産業経済常任委員会(産業経済局分)「質問」より

【1】県営ゴルフ場の指定管理者選定について

 第三者による選定委員会において、客観的な判断がなされたと思うが、候補者の概要はどうか。

 <施設主監>上毛ゴルフ場のスバルリビングサービスは、富士重工の100%子会社で、主な業務は富士重工の社宅・社員寮の維持管理である。玉村ゴルフ場の三商は、東京日本橋に本社があり、事業所は伊勢崎市。主な業務は、農薬販売・造園・土木工事である。また、ゴルフ場の維持管理を行っており、芝の管理では徹底したノウハウを持っている。前橋ゴルフ場のライジングプロモーションは、高崎に事務所を構え、県内ゴルフ場の食堂や企業・病院内のレストラン運営を受託している。板倉ゴルフ場の鞄結}リゾートサービス、玉原スキー場ラベンダーパークの運営を受諾している。新玉村ゴルフ場の金井興業は、ビルメンテナンス、建設機械の維持を行っている。また、外資系のPGM・NTT−FEと合わせて3つの企業で維持管理していくと言っている。

 候補者の中には、ゴルフ場経営の中枢に関わっていない企業があり多少の懸念があるがどうか。

 <企業管理者>ゴルフ場経営の実績がないところもあるが、グループ全体でチャレンジする意欲を尊重したい。指定管理者制度の主旨は、「民で出来るものは民で」という民間企業に新たなビジネスチャンスを与えるものであり、候補者のチャレンジ意欲を見て選定した。

 一般的に外資系企業は契約条件がシビアであるが、その点についてどう考えるか。

 <企業管理者>外資系企業との連携については、ヒヤリングで確認している。金井興業については、まだはっきりしない部分もあるが、NTT−FEと連携しながらきちんと対応するとのことであり問題ないと思う。

 管理機能評価委員会について、その後具体的な検討はしたか。

 <企業管理者>管理機能の評価は重要な視点である。きちんとした形で評価し、県議会・県民に示していく。選定委員会同様、うまく機能するよう配慮したい。

 5年後のスケジュールはどういうものか。

 <企業管理者>5年後には、議会の決議を経て、新たな視点で選定することになる。少なくとも一年前には手続きの準備をしていきたい。

【要 望】 ゴルフ場の管理者等について、今回の経験を十分に検討し、次回の選定に活かしていただきたい。

 

【2】前橋ゴルフ場の食堂経営問題について

 食堂経営者が平成18年3月末で、営業ができなくなると、貸している土地を返してほしいと言われると思うが、どう考えるか。

 <企業管理者>交渉の過程で食堂を経営できなくなるとすれば、土地の返還を求めてくることは承知している。ただ、今回の訴訟は、あくまでも食堂の受託地位確認訴訟であり、土地問題とセットではない。

【要 望】 仮に、指定管理者を指定したら食堂経営者は営業できなくなる。その結果、土地を返せと言うことになり、指定管理者が運営できないのでは。それを考えると躊躇せざるを得ない。1日も早い解決をお願いしたい。


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